【レビュー】感染。

さっきまで、深夜映画で日本映画「感染」がやってました。

オープニングからして怖そうだったんですが、
見だすと続きが気になって抜けられなくなりましたｗ

まぁタイトルからしてホラーはホラーでも幽霊系の、
振り向いたら後ろにいるんじゃねーか！？的なことはないと思い、
そのまま見続けましたｗ
あと見続けた理由の一つは俳優陣のおかげってのもあるかも？
佐藤浩市、高島政伸、南果歩、星野真里と、高島はともかく（ｗ）、
みんな味のある芝居を見せてくれるので、面白いんじゃねーか？とｗ
さらに中盤からは佐野史郎も登場！
アノ人・・・素だといい人なのに、なんで役に入るとあんな不気味になんのｗ
佐野史郎登場だけで怖さが増したし・・・ｗ



まず、率直な感想を・・・

冒頭が医療機器や薬品を買い揃えられない病院の話から来て、
挙句に医療ミスから１人の患者を殺してしまうところから始まるんですが、
ホラーへの持っていき方が強引な気がします。
でもまぁ、怖いのを見たい、って時に見る分にはそれなりに楽しめるかも？
おいら個人としては楽しめました♪

ただ・・・集中して見とかないと、意味不明になります。
この記事の最後にＵＲＬを載せますが、ネット上のレビューサイトなどを見てると、
ただ怖い画を集めて恐怖心を煽るだけ煽って、
最後まで正体が何だったのか分からない、と言ったような意見が多数。
見てる途中でこのレビューサイトもチラッと見てて、
「あぁ、終盤グダグダになるのかぁ・・・」と、期待しないで見てたんですが、
おいらはだいたい内容は理解できたつもりです。
ただ、それをハッキリと解明させて終わらせてないので、
あとは見る人の想像力任せみたいなところもある気がします。
ストーリーと関係ないような伏線や、意味不明なカットも多く、
それもハッキリしないまま終わっていくので、シナリオとして見れば、
かなりの消化不良感を感じてしまうのはちょっともったいない・・・。
ホラーの怖い感じだけを味わうには結構よかったですｗ




さて、、、こっからはもっと突っ込んで・・・

つまり、ネタバレで感想を書いていきますｗ

これから見ようと思う人は見ない方がいい、というのはお決まりですが、
オススメしたい！っていうような良作ではないので、
まぁ見ても損した感はそんなにないと思いますので、お好みでドーゾｗ

手始めに、おいらが見てて、特にストーリーと関連がない、
まぁ重要ではないかな、と思われるシーンを抜粋しとくと・・・

・揺れるブランコ
・狐？のお面をつけてる入院患者の少年
・院長が無駄な医療機器を買い揃え、行方不明に
・新人看護士役の星野真里
・若手外科医の縫合練習

下２つは終盤でちょっと関わってきますけど、まぁ重要な気はしませんｗ


始まりは医療機器等が満足にそろわない不景気な病院から始まる。
給料まで滞納させられており、９人も看護士が辞めていた。
急患を乗せた救急車がこの病院に運び込もうとするが、
医師・秋葉（佐藤浩市：主役）は医療設備の不安定さと人手不足を理由に断る。
その時、全身ヤケドで包帯巻きの入院患者がベッドから転落、
容態が悪化して緊急処置を施すことに。
そこで、応急処置に必要だった塩化カルシウムを塩化カリウムと
看護士が聞き間違い、体内に投与。
その後、手を尽くそうとするがその患者は死亡。
その患者に面会に来る人が今まで１人もいなかったこともあり、
その場に居合わせた医師、看護士は医療ミスの隠蔽を行おうとする。

・・・タイトルがタイトルだけに、このまま裁判沙汰に
なっていくことはないと思ったけど、最後まで見た今となっては、
そっちに持っていった方がいい作品になったんじゃないかなぁ、とｗ
ひとたび起これば社会問題となる医療ミスに問題提起する内容に
なってもおかしくない展開がここまでで続きます。
で・・・この後からホラー映画と化していきます。


ひと段落着いたと思ったその時、看護士長・塩崎（南果歩）が
緊急車両入り口で放置された急患を発見、すぐ秋葉を呼びに行く。
が、戻ってきた時には急患の姿はなかった。
すぐ脇の治療室に別の医師・赤井（佐野史郎）が運び込んでいた。
症状を見ようと秋葉、もう１人の医師・魚住（高橋政伸）が覗き込むと、
急患は身体から不気味な緑色の液体を吐き出しながら、こちらを見て微笑む。
謎の病気によって内臓が溶け始めていた。

・・・緑色の液体は映像でも出てきますが、笑いかけたり、
内臓が溶けている様子はさすがに映像では出ませんでした。
さすがにそれはグロすぎますからね・・・ｗ
佐野史郎、ここで初登場だったと思います・・・そんな医師がいたんだ。


赤井は感染症の疑いを考慮しつつ、新しい病原菌の発見を期待して
この急患の症状を調べようと秋葉らに話を持ちかける。
まず対策を練るため、秋葉、赤井、魚住がミーティングを開き、
その間塩崎はモニターの準備と急患の容態を調べるために
部屋に残されるが、人手不足からの疲労もあって途中で意識を失う。
３人が部屋に戻ると横たわる塩崎を発見する。
が、動けないはずの急患の姿はどこにもなかった。
感染症である可能性もあるため、３人は手分けして急患を探すことに。
一方で、意識を取り戻した塩崎は、ナースステーションに戻っていた。
医療具の数が少ないことを常々気にかけていた塩崎は、
うつろな表情のまま、使用済みの医療具を捨てる篭から、
包帯巻きの男に使用していた注射器等を拾い上げ、熱殺菌・消毒をしようとする。
そこに通りかかった秋葉、魚住がそれに気付き、塩崎を制止しようと
声をかけると、ようやく我に返った塩崎は自分がしていることに気付く。
熱湯に両手をつけ、ショック状態にある塩崎を、２人は
感染症を避けるために担架に乗せた塩崎にビニールをかぶせ、
空いているベッドに搬送する。
そして、そこで塩崎の身体にも急患と同じ症状が発症し始めた。

・・・ここまではまだ謎だらけの恐怖感が迫ってきて、面白かったです。
先の展開を期待せずにはいられないシチュエーションが続きました。


塩崎をベッドに搬送した後、秋葉、魚住は急患の捜索を続ける。
塩崎の搬送された部屋に新人看護士・安積（星野真里）が訪れる。
安積は同部屋にいる別の患者の容態を見にきたが、
別のベッドの異様な光景に気付き、そのベッドに恐る恐る近づく。
が、そのベッドには緑色の不気味な液体がこびりついているだけで、
そこに塩崎の姿はなかった。塩崎は部屋の隅から安積を見ていた。
院内の異様な状態に精神の限界を感じた魚住は、
患者を放り出して逃げ帰ろうと、赤井と対立する。
一生逃げ回る人生になる、という赤井の説得にも応じず、
魚住は病院から立ち去ろうとする。
魚住は担当していた患者の部屋を訪れると、患者は薬品の投与を希望する。
今の容態では薬の抵抗力がないから無理だ、と魚住が告げるが、
患者は魚住の心を見透かしたように、魚住のもろさを指摘し始める。
そこに現れた秋葉は異様な光景を目にする。
魚住が無人のベッドに向かって正座をし、何かを語りかけているのだ。
魚住には、そのベッドで以前亡くなった患者の姿が見えていた。
秋葉が魚住に声をかけようとすると・・・魚住もまた、
目から、口から緑色の液体を噴き出していた。
魚住は気付いていた。これは、意識に感染していくものだ、と。
それを秋葉に告げるうちに、魚住はその場に崩れ落ちた。
ナースステーションでは、安積が自分の身体で注射の練習をしていた。
別の看護士がそれに気付き、声をかけると・・・
安積もまた、塩崎、魚住のように正気を失っていた。

・・・ちょっと謎が明かされそうになり、でも感染者が増えて、
ドンドン秋葉が追い詰められていく状況。
ココが一番緊迫した場面が続きましたね～。
この辺が一番盛り上がってたかもｗ
しかし意識に感染するって、ぶっ飛んだ設定だわぁ。。。
あ、看護士は誰か分からなかったので、そのままでｗ


安積に気付いた看護士は、外来の受付前で
深夜にも関わらず訪れた見舞いの老婆と対面していた。
包帯巻きの患者の知り合いだという。
医療ミスの隠蔽で隔離していることもあり、面会謝絶だと告げる。
が、鏡には老婆の姿は映っていなかった・・・。
その後、看護士は、包帯巻きの患者の元にいた。
自分の身体に採血用の注射を刺し、
自分の身体から直接患者に輸血を施そうとしていた。
それに気付いた秋葉が管を見ていると、血の色がみるみる緑に変わっていく。
異常な事態に秋葉も部屋を飛び出す。そして、赤井と再会する。
一方、そんなことが病院内で起こっているにもかかわらず、
１人黙々と縫合手術の練習を続けていた新人外科医・平田（山崎樹範）は、
知らぬ間にとっていた仮眠から目を覚まし、自分の手が血まみれなのに気付く。
メスを持ったまま眠りについていたため、自分の手でも切ったと思ったのだろう。
そのまま手を洗い、時計を見ると７時前。
先輩外科医・岸田（モロ師岡）を起こしに、岸田の仮眠する部屋へ
向かうが、岸田は声をかけても起きない。青白い顔をしていた。
恐る恐る布団をめくると・・・縫合練習用の道具を使っていたつもりだった
平田は、実は岸田の身体で縫合の練習をしていたことに気付く。

秋葉はついに赤井に対して不信感を抱き始める。
何人も感染していく中、どうしてもっとも長く急患と関わっていたはずの
赤井は平然としていられるのか、と。
そして、赤井はこの感染症について語り始める。

・・・このあたりは、いつ驚かすように塩崎とかが現れるか、と、
それに対してビクってならないようにずっと気を張りつめてましたｗ
もうそろそろ終わりにさしかかるとこです。
おいらは何となくオチに気付き始めてました。


魚住が悟った通り、この感染症は意識に働いていくもの。
赤井は、そして知らないうちに秋葉にも感染していると告げる。
秋葉はこの病原菌をばらまいたのも赤井の仕業かと詰め寄る。
が、そこに精神科医の中園（羽田美智子）が現れ、
恐る恐る秋葉に近付き、こう言う。誰と話してるんですか？
秋葉はふと気付くと、赤井に話しかけていたはずが、
鏡に映る自分に話しかけていたことに気付く。
秋葉は残る正常心を保ちながら、メスを取り、指先を切る。
秋葉の目に映るのは確かに赤い血であることに安心する。
だが、急に叫びだした中園の悲鳴に秋葉は驚く。
中園の視線の先には、頭などから血を流し死んでいる
安積、塩崎、看護士２人の姿が。
脳裏に蘇るこれまでの記憶。
包帯巻きの患者・・・確かあれは、赤井という患者だったこと。
そして、意識があったにも関わらず、
電気ショックや塩化カリウムの投与を行ったこと。
緊急搬送された急患は、意識があったにも関わらず放置していたこと。
それらを思い出した秋葉は、再び鏡を見ると、
先程切った指から流れる血の色は緑に変わっていた・・・。

翌朝、この病院内で医師２人、看護士４人が殺される
事件があったという報道が流れる。
その時すでに秋葉は病院から逃亡していた。
秋葉が犯人だとして、捜査が進められているという。
第１の目撃者となった中園は、憔悴した状態のまま
患者の搬送の手伝いをしていたが、
担当の患者の搬入のサインを求められた時、
この患者はもうダメだと口走る。
不審に思われながらもう一度サインを求められ、渋々サインをする。
やつれた状態で病院を後にしようと出口に向かうと・・・
中園の目には、救急車の赤いランプが緑色に見えていた。
真っ赤なはずの林檎も、緑に見えていた。

終了。


・・・はい、こんな感じですｗ　めっちゃ長文・・・読む人いるのかこんなのｗ
あらすじみたいに簡潔にまとめるのヘタクソだわぁ・・・。
あの説明をするには、この前フリを説明しとかないと・・・が積み重なり、
結局こんな長文と化してしまうわけですｗ
まぁ、映画を見た記念ってことで、自己満足でｗ

要はこのストーリー中、緑色の液体は全部血だったわけです。
実際に看護士たちを殺したのは秋葉かどうか分かりません。
ただ、病原菌とか感染症って言うのはこじつけみたいなもんで、
いつしか秋葉たちは給料の未払い、医療現場の悪化、
人手不足などからくる精神的疲労が生み出した
幻の世界に踏み込んでいた、ということなんでしょう。
その結果から医療ミスで患者を死なせてしまい、
精神崩壊に歯止めが効かなくなった･･･こんなとこでしょう。

でも、外科医を殺したのは確実に新人外科医では？ｗ
で、こいつはどこに行ったんだろう？
子どもも結局はお面つけてて、外したら怯えた顔してるだけ・・・
全然ストーリーに関与してないけど、必要だったか？ｗ

あと、老婆ね。
あれは結構重要な存在だったみたいだけど、
結局最後の最後まで老婆がなんであんな状態なのか、
同じ症状が秋葉たちに出始めたのか、
明確な解明がされてないため、この辺が消化不良要因ですね～。


まぁ、Ｂ級映画ですｗｗ
でも、この辺のも結構楽しめたりするんですよね～・・・ｗ
役者も正統派俳優が多くて、演技力にも惹きつけられましたし。
まぁ興味があれば一度見てみてもいいかも？ｗ


ぉっと。レビューサイトのＵＲＬ忘れてましたｗ
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=10676